パワーポイント作成代行は、どこに依頼すべきか?

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・資料の作成代行の利用を検討しているけど、ドコに頼むのが良いんだろう?

この記事で解決できるお悩み

今回も実例を挙げながら、上記のお悩みを解決するためのヒントを提示していきます!
(私は「動画広告の台本」や「提案書・プレゼン資料」などを作成している構成作家です。詳しくはこちら

資料の作成代行を依頼するとき、代行してくれる人・企業にもそれぞれ個性があることに、着目していますか?

私はランサーズというサイト経由で、資料作成代行を承っています。

これまで約5年、さまざまなご相談を受けてきた中で、「発注者と受注者の適切なマッチングが行われていないかもしれない」と感じることが多々ありました。
「資料作成代行」とひとことで言っても、資料作成をしてくれる個人・企業にはそれぞれの特徴や強みがあるので、それらを見極めた上で依頼をしたほうが、満足の行く成果を得やすくなるはずです。

ということで今回は、依頼先を見つけるときの判断基準がわかるような記事を書いてみたいと思います。
正式な依頼前に質問しておくべきこともお伝えするので、ご依頼をご検討中の方の参考にしていただければと思います。

依頼先の決め方

「なぜ資料作成を頼もうと考えているか」をハッキリさせると、依頼先の決め方がはっきりとしてきます。

伝え方にお悩みをお持ちの場合

資料の構成を考える

まずは、「資料の構成から作成する」旨を明示しているところに、依頼先の候補を絞ります。

候補を絞ったら、「どのような構成をしてくれるか」「作成方針」などの理念的な部分を質問しましょう。

この際にはフィーリングも大事にすべきです。
資料の構成を相手に任せるということは、“伝え方を任せる”ということ。つまり、あなたの商品・サービスが相手にどのように伝わるかを左右する大切な部分を任せるということです。
たとえば社員を採用するときもスペックだけでは選びませんよね。
大事な商品・サービスを伝える役割を任せる人を選ぶわけですから、「この人に、うちの商品・サービスのアピール担当を任せてみてもいいかな」と思える人・企業に依頼するべきでしょう。

ちなみに、ランサーズで資料作成の依頼要項やお送りいただくお問い合わせを拝読していると、依頼先選定の際にデザイン的な好みや、制作者の過去の作成例を重視しすぎている方が多くいらっしゃるようです。
いくらデザインが良くても型にはめたような構成で魅力が伝わらなければ、資料を作る意味がありません。
また、過去の作成例というのは、制作者の立場からすると、ご依頼主以外の方に資料を公開することの許可を得ているものが限られているため、「作成例=完成イメージ」とはならず、あくまで公開許可を得ている資料にすぎません。
まともな制作者であれば、構成もデザインも商品・サービスによって全く変えて作成するはずなので、過去の作成例はあくまで“資料作成能力を確認する目的”で見るべきです。

デザインだけしてほしい場合

資料デザインのイメージ

資料の構成や文章などの内容はできていて、それをきれいに見せる部分をプロにお願いしたい、ということであれば、デザイナーの方あるいはデザイナーが所属している企業に発注するのが良いでしょう。
デザイナーなら誰でも良いというわけではなく、資料ならではの目立たせるべきポイントもあるので、資料作成の経験豊富なデザイナーさんにすべきです。

ただし、「頑張って資料を作っても、なんか伝わらないな…」という悩みをお持ちなら、プロにデザインを頼んだところで、良い変化は起きないと思います。
伝わらない原因はおそらく、伝え方に問題があるためであると考えられるので、構成からプロに頼むか、このブログのように伝え方に焦点を当てた記事や書籍を読んでご自分で構成を変える方が良いでしょう。

また、正直、ブランディングのための資料である場合以外は、お金をかけてまでデザインに凝らなくても良いと思います。
「カッコいいデザインの資料だから、この商品を買おう!」とは、ならないですからね。

いい感じのデザインの資料を、無料で作ることができるサービスもあります。

定型があって“それっぽい資料”を上手に作ってほしい場合

コンサルのイメージ

共通言語が通じる者同士でやりとりをする資料、あるいは、いかに上手に共通言語を使いこなしているかどうかが勝負となるような資料を作りたい場合は、いかに“それっぽくするか”が観点となるため、「どう伝えれば他人に伝わるか」を考える必要がありません。
私の経験ではコンサルの資料などがこれに該当します。
本職の方には「ぜんぜんわかってない」と言われるかもしれませんが、突き詰めればこういう性質の資料であると私は考えています。
ある意味暗記科目のような性質のものなので、ググってひたすら型を学んで自分で書くか、専門のところに依頼するのが良いでしょう。
依頼を考えるなら、「資料作成代行 コンサル」で検索してみて見つかったところに依頼するのが良いでしょう。

難しいケース・珍しいケース

テンプレートを作って欲しい

テンプレのイメージ

「営業資料の論理構成は営業部内で決まったものがあるので、どの社員が作ってもある程度のクオリティの資料となるように、デザインテンプレートを作成してほしい」というご相談や募集を拝見することがあります。

このようなご依頼を見かけるたびに、「デザインにわざわざお金をかけなくてもいいのではないかな?」と思ってしまいます。
決まった型があるのでしょうから、シンプルにその構成にあわせた内容を記載していけばいいだけです。

ブランディングなどの観点からデザインを施したいということであれば外注を否定するものではありませんが、「部員の誰が作ってもしっかり相手に伝わる資料を作りたい」ということであれば、デザインテンプレートではなく、いわば“構成テンプレート”を外注したほうが良いのではないでしょうか。
論理展開の“型”を作ってもらうということですね。
こういった希望を、構成から作成すると標榜している個人・業者に相談すれば必ず引き受けてくれると思います。
(ちなみに、営業相手や紹介する商品・サービス内容によって効果的な伝え方もちょっとずつ変わりますから、「資料を作るたびにマイナーチェンジを施す」というのがもっとも効率の良い方法ではあると思います。)

教育動画用のスライド

教育動画のイメージ

アプリの使い方などを教えるYoutube動画で、解説をしながら表示するスライドを作ってほしい、とご依頼いただいたことがあります。

承った感想を述べると、資料作成能力はあまり必要ありませんでした。
この経験から、上記のような作業を外注したい場合は、以下のような条件で探すのが良いと考えます。

・細かく調べることができる人
・決まりを守って、正確に文書を作成できる人
・パワーポイントやワードなどの基本操作がわかる人

こんな人を、クラウドソーシングサービスなどを使って探すと良いでしょう。
構成やデザインの専門性は問われないため、探す分野を「資料作成」などに限定する必要はありません。
上記の条件に該当しそうで実績があり、納期を守れるような人を、幅広い分野の中から選ぶのが吉です。

個人に依頼すべきか、企業に依頼すべきか

「個人か企業か」の比較で選ぶのではなく、「誰に頼むか」という判断基準を持つべきです。

・構成から任せるなら、資料の作成方針などを確認した上でのフィーリングで決める。
・デザインを依頼するなら、技術あるいは好みで決める。

のが良いと思います。

さいごに

今回は、資料作成代行の依頼先を決める際のヒントを書いてみました。
取り引きにおいてはミスマッチがいちばん残念なことですから、それが減ればいいなという思いで書いてみました。

また、ひとことで「資料作成代行」と言っても制作者によって個性があることも、知って欲しかったのです。

たとえば私の場合、以下のような考えや強みをもっています。

・定型に当てはめるのではなく、知らない人にも伝わるように作る
・広告作成をしているので、効果的に強みを打ち出すことができる
・放送作家もしていたので、「興味を惹くにはどうしたらいいかな」と考える傾向がある

このように人のやることですから、必ず個性があるはずです。
依頼者の個性と受注者の個性がマッチして、いい感じのやりとりが増えることを祈っています。

この記事を書いた人
高田 秋介

構成作家
※ランサーズ認定ランサー

資料作成代行/動画広告の構成
累計150社以上

ご依頼主が“伝えたい”とお考えのことをしっかりと読み解いた上で、「相手を惹き込む構成」あるいは「相手の中にスッと入っていく構成」を意識して作成。

※詳しいプロフィールは上記の名前部分を押すとご覧いただけます。

令和3年12月23日スタート。

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